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アルビレックス新潟VS横浜F・マリノス [J1リーグ]

スタートダッシュに成功し、ここまで順調すぎるリーグ戦開幕6連勝。苦手のビッグスワンにこの勢いを持ち込みたいところだが、ついにリーグ戦初黒星を喫してしまった。やはり最大の注目点は、ここまでチームの躍進を支えたWボランチの一角である富澤の離脱。選手が代わっても、これまでのサッカーができるのか? である。

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-04-20

 

ビッグスワン苦手過ぎるだろ! スタジアムとの相性など関係ないという向きもあるかと思うが、僕は結構あると思っている。例えば、僕たちが大好きな埼玉スタジアム2002なんてどうだろう? ただ負けないだけならまだ解るが勝ち続けているわけで、マリノスと埼スタの相性があることは認めなければなるまい。

 

樋口監督は、リーグ戦では基本的にメンバーを変えずここまで結果を出してきた。選手のコンディション、出場停止以外でのメンバーチェンジと思われるのは、FC東京戦での天野起用ぐらいしかない。スタメンが唯一固定されていないのは、左のワイドのみである。しかし、この試合ではコンディション不良の富澤に代わり小椋がスタメン出場を果たす。メンバーが変わっても、これまでと同じサッカーができのか? が最大の焦点だったことは間違いない。

 

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前半は新潟ペース。マリノスは中盤の激しい守備に手を焼きなかなかペースをつかめない。セカンドボールを拾われる苦しい展開だ。また攻撃でもパスミスでチャンスを潰すことも多く、難しい展開となった。一方、新潟も決定力不足は明らかでペースを握られながらも失点の気配もほとんどない。これならば、ハーフタイムに立て直して後半勝負に出れるはず。前半を見た僕はそう感じていた。

 

そして後半、早い時間からマリノスは攻勢に出る。マルキのヘッドなど惜しいチャンスも。実際、失点までの時間は完全にマリノスのペースだったし決定的な場面も数度あった。が、ここまで恐るべき決定力を見せつけていたマルキの出来ももうひとつで決めきれない。すると、後半33分。ミスから反撃を許し失点。結果、粘り強く守りチャンスをうかがっていた新潟の狙いにまんまとハマることになった。完敗である。

 

さて、人が変わってのこの日のマリノスはどうだったのか? 僕は、ベストメンバー時のクオリティは保てなかったものの、大枠でこれまでのサッカーは出来ていたと見ている。例えば、この試合では守備の連携ミス、パスミスが散見されたが、これは人が変わったことによる弊害があったのかもしれない。小椋は「責任を感じる」とコメントを残しているが、ここまでメンバー固定で戦ってきた以上誰が入ってもある程度のミスはあったのではないだろうか。幸い今週水曜日にはカップ戦がある。これを小椋をチームにフィットさせる機会にしてほしいし、監督からも雪辱のチャンスを与えてやってほしい。何より僕は、こんなコメントを残した小椋の奮起にものすごく期待している。(まあ、監督のコメントを見ると小椋の仕事ぶりは評価しているようだけど)

 

一方、出来ていた部分はどこか? それは、後半ちゃんとペースを握って攻勢に出られたこと。後半、攻勢に出たマリノスは高い位置でボールを奪い、FWに近い位置でプレーする俊輔にボールが供給できていた。これは、4-2-3-1のフォメを採用以降の、最もチームが機能している状態だ。実際、失点シーンまではノリノリで攻撃していたようにも見えたのだから。ところが、この日は攻撃陣の不調が痛かった。これまで、確実にチャンスをモノにしていたが、この日は最後の部分で精度を欠く。敗因を挙げるとしたら、僕はこの部分だと思う。だが、チームは自信を持っていい。今年のマリノスには、戦える〝チームの形〟という武器がある。

 

しかし、ワンチャンスをものにした岡本は上手いプレーだったよな。実績もある選手だということは知った上でも、あのDF2人を前にしてあのシュートは上手かった。こちらのミスに重ねてあんなプレーが出てしまうのだもの。これを相性と言わずして何というのかね??


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横浜F・マリノスVS川崎フロンターレ [J1リーグ]

1シーズン制になってからの開幕連勝記録がかかった試合だったが、そんなことを気にしていたサポはほとんど居なかったに違いない。だって、相手はあの川崎フロンターレなのだから。彼らが1部に定着して以来鮮明になってゆく文化の違いから、相容れることの無い絶対勝たなければならない隣町のクラブチーム。それが川崎。決戦だ!

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-04-13

 

正直、少々戸惑っている。こんなに上手くいっていいんだろうか? マリノスっぽくない??

 

試合は、キックオフからほぼマリノスペース。が、ブロックを敷く川崎の守備陣が頑張り最後の所はやらせない。一方で、レナトはスピードとキープ力が有りカウンターでゴールを脅かされるシーンも。実際、どちらが先制してもおかしくはないといった展開。それを打開したのはやはりセットプレーだった。前半終了間際、俊輔のCKに富澤がニアから豪快に飛び込み2試合連続ゴール。ゴール裏からだとゴチャゴチャしていてよくわからなかったのだが、ダイジェストで見返すとゾーンで守る相手ディフェンダーの死角から回り込む見事なゴール。これはかっこいい!

 

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そして後半。相変わらずペースはマリノス。マルキの豪快な直接FKやCKからのボンバーヘッド、俊輔の絶妙なスルーパスからマルキがループなど惜しいシーンが連発。相手GKの杉山が当たっていたこともあったが、ここで決めていれば勝敗は決したろう。一方で、好機を立て続けに逃すのは良い展開ではない。するとその直後、CKから失点。同点に追いつかれると、良いインターセプトから何度もカウンターのチャンスをつかむも、パスが通らず反撃を喰らうといったもどかしい展開だ。俊輔の虚をついた直接FKもファインセーブで防がれる。がしかし、引き分けやむなしかと思われたゲームを決めたのは、またもやセットプレーだった。終了間際、CKをパンチングで弾き返す杉山。が、そこに待ち構えていた端戸が利き足ではない右でズドン。これも、難しいボールを地を這う弾道で打ち込むゴラッソ。待ちに待った仁の復帰初ゴール! 隣のお姉ちゃん2人組は抱き合って喜んでいるし、僕はもう目頭アツイしで本当にドラマチック。CKを取った時点で拍手がスタンドを包む最高のボルテージで、決まった瞬間はヤバいぐらい盛り上がった決勝点であった。これは絶対テレビでは味わえないよな。

 

さて、何がマリノスっぽくないのか? 去年までだったらこういう注目される試合だったり、分岐点となり得る試合でなかなか結果が残せなかったんじゃないか? 結果の出ていない相手に勝ちきれないことも多かったし、去年も一昨年も、ACLに行くにはここは負けられないという試合でことごとく結果が出なかった。正直、今週末のゲームも引き分けで終わるんじゃないかという気持ちが僕の中にあったのは否めない。がビックリするような劇的勝利である。しかも6試合目にして、東京戦、川崎戦と早くも2試合目の劇的勝利。カップ戦で良い流れを自ら手放すも再び連勝。もしかして、去年までのチームとは違うのかもしれない。そんな淡い期待が僕の中に芽生えつつある。

 

樋口監督は、勝ちきれる理由にメンタル面を挙げている。確かに、連勝によって自信が深まりさらなる好循環を生んでいるというのはあるだろう。僕はそのころ、ほとんど観戦に行っていなかったので分らないのだが、岡田政権下の’03、’04年てどんな雰囲気だったんだろうか? あるいは…。いや、まだまだそんなことを考えるのは早すぎる。

 

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さてさて、実はこの日一番うれしかったのは実は富澤なんだよな。ゴールはもちろんだけど、ヒーローインタビューで仁の復帰初ゴールをむちゃくちゃ盛り上げてくれた。親分肌でアニキ肌で本当にいい選手。最高に楽しい時間だった。今更だが、マリノスに来てくれて本当にありがとう!


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サンフレッチェ広島VS横浜F・マリノス [J1リーグ]

カップ戦とはいえ今シーズン初めての敗戦を喫した横浜F・マリノスは、アウェーの地でディフェンディングチャンピオン・広島と対戦した。前試合で主力選手を温存しながら連敗となれば、相手が前年度王者とはいえそのダメージは決して小さくないだろう。しかし強い雨の中で行われた1戦は、そんな心配を吹き飛ばすような快勝となった。

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-04-06

 

だいぶ時間が経ってしまったので簡単に。

 

せっかくの旅が悪天候というのは残念だが、サッカーという意味では雨が試合を面白くしてくれたのではないだろうか。そう感じた広島戦だった。

 

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それでもボールが転がっていた序盤、マリノスはいつも通りのハードワークから、広島はパス回しから主導権を握ろうとする。が、次第にボールが動かなくなり、局面はボールを奪い合う肉弾戦の様相に。ペースを握り始めたマリノスは、前半も終了間際の42分。ペナルティエリアに侵入した中村のボールをクリアする広島。がそれを拾った富澤が、糸を引くような弾道の強烈ミドルを放つ。ボールがゴールに向かって一直線に吸い込まれていく様はワールドクラスだ。そして吼える富澤! 去年の神戸戦でも富澤は決めていたが、これは気持ちイイ。こんなシュート、1シーズンに1本見れるか見れないだよ。

 

富澤のミドルが決まり、いい形で折り返したマリノスだが、後半開始早々、高萩のゴールで失点。ゲームはイーブンに。しかし、ここからマリノスの技術が広島を圧倒し始める。雨天では技術のある選手が有利というのはよく言われることだが、俊輔、マルキ、学あたりは抜群の技術でなかなかボールを取られない。また中町などは、水たまりでボールが転がらないと見るや浮かしたパスに切り替えるなど悪コンディションに対応してゆく。そして後半29分、中町が兵藤との細かなワンツーで左サイドから敵守備を攻略。角度の無い所からキーパーの狭いニアを打ち抜いた。こちらも素晴らしいゴール! 胸のエンブレムにキスする中町はえらくキザだった。

 

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マリノスは、さらにドゥトラのこれも強烈なミドルを西川が弾いた所をマルキーニョスが決めて3点目。終わってみれば1-3の快勝となった。

 

荒天が、マリノスのスタイルに有利に働いた面はあったろうが、選手全員がハードワーク出来るうえ、ピッチコンディションの悪さを技術で補える選手がいたことは実力であって、マリノスのゲームであったことは間違いないと思う。実際僕は、大宮戦での敗戦が良い流れを断ってしまったのではないかと心配していたのだけれど、〝流れ〟みたいなフワッとしたものが少々あっても揺るがないだけの強さをチームは身につけつつあるのかもしれない。今回の勝利で、それを支える自信はさらに強いものとなっただろう。まだまだたった5試合消化で、手放しで褒めちゃいかんというのはあるんだけれど、どうすればいいんだろう? 翌月曜のエルゴラでは、なかなか強いと言ってくれなかった編集長も認めてくれたしね(笑)

 

この試合で強く印象に残った選手は、得点したWボランチももちろんだが、実はドゥトラだった。マッチアップするのがミキッチで、ヨーイドン! になるとハラハラさせられるのだが、それでも彼には何もさせず。一方ドゥトラが活きたのは攻撃面。彼からのパスやコンビネーションで、面白いように学が広島の右サイドを蹂躙する。今季初スタメンの学だったが、ドゥトラの存在意義は学とのユニットとして強力な武器になるからだと今回の広島戦を見て確信した。

 

さて、書き終えてみればいつも通りのボリュームだったな。ではでは、アディオス!


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横浜F・マリノスVS FC東京 [J1リーグ]

開幕好調な両チームによる注目の一戦は、実力の拮抗した好勝負となった。マリノスの現在位置を知る意味でもFC東京との対戦は重要な試合だったのだが、敵将・ポポヴィッチは、「勝負では負けたが敗者ではない」「相手の3点目はポストに当たって入ったが、逆にウチはポストに嫌われてしまった」と(まあいつものことではあるが)会見で勝ち誇る。がしかし、果たして敵将の言う通り週末のゲームはFC東京のものだったのだろうか?

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-03-30

 

敵指揮官もそうだが、瓦斯サポが口々に「勝てる試合だった」と悔しがるように確かに実力は拮抗していたし運の要素があったことも否定できないだろう。しかし、マリノスがFC東京より明確に上回っているものがあったとしたら、それは〝決定力〟ではないだろうか。

 

前半、F・マリノスはFC東京の出足の速いチェックと、流動的なパスまわしに後手に回り前半27分に李の先制点を許す。特に前半は、天野とルーカスのミスマッチを狙われた感もあって、それが酷評のもとになっているんだろう。が、ルーカス相手に完璧にマッチアップするのはちょっと求め過ぎで、天野は最低限やってくれていたと思う。一方、今シーズン初めて先制された形となったが、僕はベンチに学、端戸と2枚残しているし1点は返せるだろうぐらいに考えていた。さすがに、あそこまでドラマチックなのは予想だにしなかったが。

 

後半、樋口監督が動き初スタメンだった佐藤に代わり端戸を投入する。樋口監督の指示は〝引いてブロックを作る相手に対し、ボールを動かし、間、間に顔を出す〟ということ。今シーズン、マリノスの強みはハーフタイムの修正能力だ。端戸投入とこの指示もあってか、前半ではサイドぐらいしか形が見えなかった攻撃が、中央で縦パスを受けようとチャレンジする姿勢が見え始める。そして後半16分。俊輔のFKが壁の選手に当たり、高い弧を描いたボールが東京ゴールに吸い込まれる。『やべっちFC』のダイジェストを見ると、俊輔本人は入る前にガッツポーズしていたんだけど、スタンドで見ていた僕には、ボールがゴールに入るまでの時間はすごくすごく長く感じられたよ。

 

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F・マリノスは、同点になったことでゲームを落ち着かせに行くこと無く勝ち越し点を奪いにいく。ここでFC東京も一転前に出る姿勢を見せるのだが、同点弾に調子づいたF・マリノスの勢いが上回る。7分後、端戸のキープから受けた天野がセンタリング。中で待ち受ける藤田がヘッドで叩き込む。ファーにはさらに兵藤。完璧な形での勝ち越し点だった。そして、この怒濤の逆転劇に勝負の分かれ目があったと僕は考えている。

 

ラッキーな同点ゴールの後、俊輔は「まあ、まあ」と喜ぶチームメイトをなだめるゼスチャーを見せていて、まだまだ同点だという意識はかなりあったように見える。裏返せば、それは追加点を狙いにいくということで、先制弾の後カウンター狙いに切り替え、また渡邉の同点ゴールで喜んでいたFC東京の選手とは、だいぶ意識の差があったのではないだろうか。

 

さて、この後渡邉に同点弾を決められるも、齋藤を投入して勝ちにいったF・マリノスは、藤田の劇的な決勝点で勝負を決めるのである。正直、学の投入が遅いとも感じたのだが、あまり状態が良くないのかな? ロスタイム含めて5分程度のプレーというのはプラン通りだったんだろう。それにしても、投入1分で得点が生まれるんだから本当にすごいものだ。

 

この試合で藤田が2得点してくれたことは今後においても大きなプラスだろうし、端戸が徐々にだがチームの力になりつつあることもうれしい。なんだか上手く行き過ぎてて少し怖いのだけれど。

 

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さて、今年のF・マリノスは得点が欲しい時に得点ができている。この試合で言えば、同点弾直後の勝ち越し点とロスタイム突入直前の決勝点。シュートはまたも1桁の8本に押さえられているが、もしかすると得点を狙いにいってある程度意図した通り得点できる〝決定力〟が身に付きつつあるのかもしれない。もしそうなら、これは本当に強いチームだよ。が、学投入1分後に決勝点なんてやっぱり出来過ぎだし、この先思い通りにならない試合だって出てくるだろう。でも、ここまでの好調はチームがある程度狙い通りの試合をできているからこそだと思うので、まあ、ポポヴィッチが勝ち誇るほどF・マリノスがFC東京に負けていたってことは無いはずだ。

 

大体やね、3点もとられといて「敗者ではない」なんておかしいのだよ。まあFC東京が強敵だったことは否定しませんがね。

 

でも本当にいい試合だった!


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横浜F・マリノスVSジュビロ磐田 [J1リーグ]

大量得点での連勝スタートとなったF・マリノスだが、湘南、清水とどちらも発展途上のチームといった感があったのも事実。一方、磐田は開幕から未だ勝利がないものの、3-3-2-2と前線に人数をかける攻撃的布陣で内容あるサッカーを見せてきたチームだ。今節がF・マリノスの強さを計れる注目の1戦だったことは間違いあるまい。

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-03-16

 

試合後、ツイッターなんかを見ていてもチームの課題を指摘する人が多かったり、またJ's GOALのレポでも〝内容では磐田〟と書かれたりしていて、あまり芳しい内容の試合では無かったと見ている人も多い様子。が僕は、内容的にはイーブンかちょっと劣ってはいても勝つべくして勝った試合なんじゃないかと思っている。

 

序盤、マリノスはかなりアグレッシブな姿勢でゲームに入った磐田に対し受け身に回る。玉際で出足鋭く来る磐田の選手に対し、ボールをなかなか前に運べず、逆にボールを奪われ逆襲される場面が頻発。また、相手のパス回しや飛び出してくる動きを捕まえきれず後手を踏むシーンも。実際、この日の磐田は強かった。

 

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均衡が崩れたのは、前半終了間際。ゲームが少し落ち着いてきたな中、俊輔のCKをファーにいた中澤がとんでもなく高いヘディングで落とす。そこを勇蔵がズドン! 迫力満点の得点であった。たかるチームメートをものともしないパワフルなガッツポーズも勇蔵らしかったな(笑)

 

先制直後にロスタイム1分の表示が出され、理想的な展開でゲームを折り返せるかと思われた。が、失点により圧力を高めた磐田の攻撃にバタつき、中澤のクリアなのかパスだったのか? というボールを山田にかっさらわれ見事なミドル。そのまま前半が終了。まだまだ同点なのに、なんかガッカリという雰囲気の悪いハーフタイムと相成るわけだ。

 

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がしかし、後半に突入すると主導権を握るのはマリノス。立ち上がりから攻め続け、小林が2人をかわしセンタリング。マルキが触れずもファーに詰めていた兵藤がドカンと蹴り込む。この得点はデカイ! 実際、勝ち越し点が生まれる後半15分まで、ほぼ一方的に磐田を攻め続ける。僕が〝勝つべくして勝った〟と感じた部分はここ。得点を奪わなければいけない攻勢の時間帯に、きっちり得点できことは評価していい。つまり、サッカーでよく言われる「取れる時に取らないと」というやつだ。ちなみに、磐田の森下監督川口も、後半序盤に守勢に回ったことを敗因に挙げている。得点直後の失点という湘南戦と同じ失敗はあったものの、序盤の磐田の時間帯に得点を与えず、自分たちの時間帯で得点して勝利なのだから、これはマリノスのゲームだったのではないかと。

 

さて、ゲーム展開はここでは落ち着かず磐田のチョン・ウヨンがマルキへの報復行為で一発退場。ここでまた、ゲームの流れが変わり再び磐田が盛り返す。数的不利にも関わらず反撃に出れたことが、この試合を磐田のものに見せている一因だと思うのだが、これには磐田が開幕から勝っていないという事情もあったと思う。この日の磐田は気合いが入っている分荒さもあって、与えたFKは20本。カード上等で勝ちにきていたのだろう。数的不利での反撃は、ビハインドの状況においてある種やけくそ気味のギャンブルだったような気もする。でも、もう1回言うけどこの日の磐田は迫力あって強かった。本当に。

 

あとは端戸。あの見事な抜け出しからの1対1を決めていたら超盛り上がれたのに(笑)。が、試合を重ねるごとにフィットしてきていると思うので、次週のナビ杯で、そしてリーグ再開のFC東京戦はむちゃくちゃ期待している。

 

ここまで3試合やって一番厳しい試合だったことは間違いないんだけど、一番面白かったのもまたこの試合だった。シュート数はお互い1桁台に終わるも、実力が拮抗した一進一退の好ゲームである。残念ながら観客動員は2万を切ってしまったけれど、スタンドに押し掛けた人々はだいぶ満足されたんじゃないだろうか?

 

ところで、マリノス側のゴール裏を通り盛大にブーイングされながら退場していったチョン・ウヨン選手。磐田側のゴール裏を通って退場していくのとどっちが辛かったんだろう? 一般人の僕だったら、たまらずダッシュで退場だったことは間違いないんだけど、プロアスリートのメンタルってスゲェよな。

 


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清水エスパルスVS横浜F・マリノス [J1リーグ]

今シーズン最初のビジターゲームは、こけら落としの〝アイスタ〟に乗り込んでの清水エスパルス戦。ついこの前の寒さが嘘のように強い日差しが降り注いだビジターエリアは、期待感に胸を膨らませたトリコロールでギッシリ。そして試合は、その期待を上回る0ー5の大勝だ。スタンドは、陽気なマルキのチャントが響き渡るお祭り騒ぎとなった。Oh! MARQUINHOS!!!!!

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-03-09

 

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序盤の得点者が二転三転した俊輔のコーナーからのゴールで始まり、その後しばらくゾーンではね返す我慢の時間帯があったものの、前半も残り6分というところで兵藤の素晴らしいトラップからのループという理想的な展開で前半終了。後半も、15分に学が投入されるとサイドの突破からゴチャついたところをマルキが押し込み3点目。これで勝負は決した。終わってみればマルキがハットトリックを達成し、まさに完勝だ。

 

前半、印象的だったのは攻撃面よりもむしろ左サイドの守備だった。湘南と清水のやり方の違いもあるのだろうし試合展開もあったろうが、左サイドで数的不利に陥る場面が激減。開幕戦に比べかなり安定感を増しているように見えた。

 

一方、攻撃面が目立った後半。得点したマルキ、兵藤はもちろんシミュレーションで1枚もらった中町、守備固めで出てきた小椋までもが裏を狙うアクションを見せて非常にアグレッシブ。これは楽しい。また、開幕戦ではまったく目立てなかった端戸もだいぶ試合に関われるようになっていて好印象だ。がしかし、やっぱり3点目をお膳立てして勝敗を決定づけた学だよ。この場面でも強引な突破でカットインし、スムーズには抜けなかったもののキーパーまで外してラストパス。手前の兵藤が触り損ねるも詰めてきたマルキが押し込んだ。開幕戦では、マルキの同点ゴールを演出し決勝点を決めた学が、今度も試合を決める1点とマルキのハットトリックをお膳立てした形だ。マルキもそうだが、試合を決められる選手がいるのはこの先も相当心強いはず。

 

そして監督のコメントも印象に残る。こんなにしゃべっちゃってもいいのかしら? とも思うのだけれど、開幕戦での清水を分析し、それをもとにしっかり準備をしてきたことをうかがわせるコメントだ。本当に真面目でいい監督だと思う。

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俊輔のメモリアルゴールに、マルキのハット&助っ人得点記録に並ぶ、マルキ&小林の歌お披露目、徒歩で日本平を目指していたマリサポ無事到着(帰りもがんばれ!)などなど、本当に盛りだくさんでお腹いっぱいだった清水遠征。試合後には、清水のグルメを満喫なんて幸せすぎる週末を満喫した人も大いに違いない。

 

ところで、今回も試合後にiPhoneを見たらメールがいっぱい。やはりというか、全て得点メールだった。しかも今回は5通とも全部マリノスの得点だもんなぁ。たまんねぇよなぁ。ニヤニヤしちゃうよ(笑)


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横浜F・マリノスVS湘南ベルマーレ [J1リーグ]

年末の寒々とした国立から2ヶ月。まだアウェーサポの入場も始まっていないガランとしたスタジアムは暖かい日差しに包まれ穏やかな雰囲気。どこかノンビリしていながらも、これから始まるゲームに対するワクワク感にあふれた、いつも通りのリーグ戦のある週末の風景だ。さあ、開幕だ!

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-03-02

 

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開幕勝利で首位スタート。大興奮のゲームだった反面、2失点もして首位とか無いだろとかなり引っかかる部分もあるわけで。がしかし、開幕戦としては素晴らしい試合だったと言えるんじゃないだろうかと僕は思っている。

 

まず、引っかかっている部分。

 

失点の時間が悪すぎる。まず1失点目は、前半終了間際で俊輔の素晴らしいFKが決まった直後。まだ、コールしながらタオル振り回している最中だったのが一気にシーンとしちゃったからね。サイドの激しい攻防でバタついてという流れからだと思うのだけど、前半1-0で折り返していたら、あるいはもっと楽に勝てたのではないかと。さらに2失点目。これも、監督が点を取りに行ってカードを切った直後。ゲームプラン崩壊でズルズル行きかねない失点だったと思う。実際、オフサイド判定で3失点目が取り消されなければ、かなりの確立で負けゲームだったろう。カウンターを受けた際、最終ラインで中澤が1対1で対応する場面が散見されたのも気になる。去年はあまり無かったように思うのだけれど。がしかし、選手コメントを見るとあんまり心配することもないのかなぁ。

 

そして良かった点。

 

もちろん、地力を見せて〝勝利〟し〝勝ち点3〟を取ったこと。昨年の天皇杯柏戦とちょっと似た雰囲気の漂う中で、悪い流れを断ち切りポテンシャルを見せつけたラスト15分間は素晴らしかったと思う。マルキの同点ゴールは、中央で受けた藤田がサイドに展開。学のクロスに合わせニアに藤田が飛び込みスルー。ファーにいたマルキがフリーで決める。そこのはさらに兵藤もいて、人数をかけた迫力満点の得点シーンだった。一方逆転弾は、学の個人技。まさにキレキレで、かなりラフに来ていた湘南の選手にアタックを許さなかった。あの得点は必然。決めた後、一直線にゴール裏に走ってきてくれたのも嬉しかったよ(笑)。

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そしてもうひとり、この試合で大きく評価を上げたのが新加入の藤田。後ろから来たボールをダイレクトで枠に飛ばすファーストシュートでいきなり魅せてくれた。前線からの守備も献身的でワンタッチの裁きも正確、かつ裏を狙う動きもあって、得点源のみならずリードしている時の逃げ切り要員としても期待出来そう。

 

そしてこれは結果論なのだが、樋口監督がこだわっていたツートップに裏を狙わせるという作戦が当たっていたこと。開幕前、俊輔の直訴でフォーメションをワントップに戻したという報道があって、僕もやり慣れたワントップの方が良いんじゃないかと考えていたのだけれど、結果的には藤田投入のツートップが当たった形。やり慣れた布陣で開幕戦に臨むという無難な形だけではなく、それでもツートップの準備をしていたのは樋口監督のファインプレイだし、監督、首脳陣のスカウティング能力は今年も信用していいと思うのだ。

 

等々、〝録画も見ずに偉そうに断言する割にはかなりふんわり〟という感想になってしまったのだが(反省)、でも面白い試合だったよね。ハラハラさせる試合展開での大逆転勝利。昨日、帰り際にバス乗ろうとする前にiPhoneをチェックしたら、大量のメールが届いていて、何事だろうと開いてみたら〝得点メール〟だった。そりゃ、双方あわせて6得点の撃ち合いだもんなぁ(笑)。今度はそんなにメールいらないから、相手に何もさせず完勝! て試合が見たいです。でも、次の清水戦でいい試合したら本当に調子に乗っちゃうかもよ!?


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