SSブログ

横浜F・マリノスVSジュビロ磐田 [J1リーグ]

大量得点での連勝スタートとなったF・マリノスだが、湘南、清水とどちらも発展途上のチームといった感があったのも事実。一方、磐田は開幕から未だ勝利がないものの、3-3-2-2と前線に人数をかける攻撃的布陣で内容あるサッカーを見せてきたチームだ。今節がF・マリノスの強さを計れる注目の1戦だったことは間違いあるまい。

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-03-16

 

試合後、ツイッターなんかを見ていてもチームの課題を指摘する人が多かったり、またJ's GOALのレポでも〝内容では磐田〟と書かれたりしていて、あまり芳しい内容の試合では無かったと見ている人も多い様子。が僕は、内容的にはイーブンかちょっと劣ってはいても勝つべくして勝った試合なんじゃないかと思っている。

 

序盤、マリノスはかなりアグレッシブな姿勢でゲームに入った磐田に対し受け身に回る。玉際で出足鋭く来る磐田の選手に対し、ボールをなかなか前に運べず、逆にボールを奪われ逆襲される場面が頻発。また、相手のパス回しや飛び出してくる動きを捕まえきれず後手を踏むシーンも。実際、この日の磐田は強かった。

 

名称未設定.jpg

均衡が崩れたのは、前半終了間際。ゲームが少し落ち着いてきたな中、俊輔のCKをファーにいた中澤がとんでもなく高いヘディングで落とす。そこを勇蔵がズドン! 迫力満点の得点であった。たかるチームメートをものともしないパワフルなガッツポーズも勇蔵らしかったな(笑)

 

先制直後にロスタイム1分の表示が出され、理想的な展開でゲームを折り返せるかと思われた。が、失点により圧力を高めた磐田の攻撃にバタつき、中澤のクリアなのかパスだったのか? というボールを山田にかっさらわれ見事なミドル。そのまま前半が終了。まだまだ同点なのに、なんかガッカリという雰囲気の悪いハーフタイムと相成るわけだ。

 

IMGP1358.JPG

がしかし、後半に突入すると主導権を握るのはマリノス。立ち上がりから攻め続け、小林が2人をかわしセンタリング。マルキが触れずもファーに詰めていた兵藤がドカンと蹴り込む。この得点はデカイ! 実際、勝ち越し点が生まれる後半15分まで、ほぼ一方的に磐田を攻め続ける。僕が〝勝つべくして勝った〟と感じた部分はここ。得点を奪わなければいけない攻勢の時間帯に、きっちり得点できことは評価していい。つまり、サッカーでよく言われる「取れる時に取らないと」というやつだ。ちなみに、磐田の森下監督川口も、後半序盤に守勢に回ったことを敗因に挙げている。得点直後の失点という湘南戦と同じ失敗はあったものの、序盤の磐田の時間帯に得点を与えず、自分たちの時間帯で得点して勝利なのだから、これはマリノスのゲームだったのではないかと。

 

さて、ゲーム展開はここでは落ち着かず磐田のチョン・ウヨンがマルキへの報復行為で一発退場。ここでまた、ゲームの流れが変わり再び磐田が盛り返す。数的不利にも関わらず反撃に出れたことが、この試合を磐田のものに見せている一因だと思うのだが、これには磐田が開幕から勝っていないという事情もあったと思う。この日の磐田は気合いが入っている分荒さもあって、与えたFKは20本。カード上等で勝ちにきていたのだろう。数的不利での反撃は、ビハインドの状況においてある種やけくそ気味のギャンブルだったような気もする。でも、もう1回言うけどこの日の磐田は迫力あって強かった。本当に。

 

あとは端戸。あの見事な抜け出しからの1対1を決めていたら超盛り上がれたのに(笑)。が、試合を重ねるごとにフィットしてきていると思うので、次週のナビ杯で、そしてリーグ再開のFC東京戦はむちゃくちゃ期待している。

 

ここまで3試合やって一番厳しい試合だったことは間違いないんだけど、一番面白かったのもまたこの試合だった。シュート数はお互い1桁台に終わるも、実力が拮抗した一進一退の好ゲームである。残念ながら観客動員は2万を切ってしまったけれど、スタンドに押し掛けた人々はだいぶ満足されたんじゃないだろうか?

 

ところで、マリノス側のゴール裏を通り盛大にブーイングされながら退場していったチョン・ウヨン選手。磐田側のゴール裏を通って退場していくのとどっちが辛かったんだろう? 一般人の僕だったら、たまらずダッシュで退場だったことは間違いないんだけど、プロアスリートのメンタルってスゲェよな。

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。