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横浜F・マリノスVS大宮アルディージャ [J1リーグ]

まだシーズンも半ばではあるが、現在首位を走る〝強い方のさいたま〟こと大宮アルディージャとの1戦は、優勝争いに食らいついてゆくためには絶対に負けられない大一番だった。約3万人が駆けつけたこの試合は、『民衆の歌』にも盛り上げられたのか、選手たちのプレーとスタンドの熱気が混ざり合う素晴らしい雰囲気のものとなった。

 

●試合データ

http://www.f-marinos.com/match/data/2013-07-13

 

特に意味は無いのだが、いつもの東横線コースではなく田園都市線から市営地下鉄というコースで向かった日産スタジアム。地下鉄で話しかけてきたオバちゃんは、娘さんが水沼宏太と同級生だったそう。地元というだけで気にかけてくれるんだから、地元出身の選手て大切だよね。

 

そんなことを考えながらたどり着いた日産スタジアムは、様々なイベントが用意されていたせいかとても賑やかだ。そんな賑やかさの中で覚える妙な違和感。オレンジとおぼしきサポの背中に〝無敗大宮〟の誇らしげなプリントが。僕らの大の苦手な大宮ってこんな感じだったっけ?

 

その違和感は、スタジアムに入場してからも続が、く。ピッチの向こう側には、いつものように控えめにではなく、自信たっぷりにスタンドに陣取るオレンジの固まりが。そしてスタジアムに響く彼らの歌? やっぱり僕らの苦手な大宮とはどこかが違う。

 

さて試合だが、F・マリノスのベストメンバーに対し、大宮はここまで好調のチームを牽引してきたスロベニアン2トップが不在。しかし、このマリノスとこのチームとの相性はメンバー云々のレベルではないので少しも気は抜けない。

 

がキックオフすると、いきなりF・マリノスが大宮を圧倒する。前の週末に大阪で無様な試合を見せたチームの面影はそこには無い。高い位置で取り囲むアグレッシブなボール奪取やセカンドボールを拾っての波状攻撃で大宮を攻め立てる。このF・マリノスらしいアグレッシブな守備は当然運動量があって成り立つもので、当然消耗だってするだろう。しかしF・マリノスはオーバーペースを心配させるほど走り、素晴らしいサッカーを見せるのだ。

 

鹿島と戦ったナビスコ杯2ndレグから、ちょっとした変化があった。それは、守備ブロックを組んでカウンターを狙うようなシーンが垣間見れていたこと。鹿島戦は成功したものの、C大阪戦ではそれが上手くいかなかった。

 

がしかし、大宮戦での守備はC大阪戦から大きく変わっていた。ボールにアタックする位置が、C大阪戦のそれに比べ明らかに高い。また中盤もコンパクトに保たれ選手同士の距離感もいい。なので、面白いように大宮からボールを奪い反撃を許さないのである。

 

前半22分にゲームが動く。中で3人引き連れてキープする俊輔からサイドの学へ。学から、走り込んできたマルキにピンポイントクロス。個人技とコンビネーションが融合したきれいな得点だ。

 

そして圧巻だったのが前半36分。右サイドでボールを受けた学が中へカットイン。スライドしながらシュートコースを塞いでくる相手DFを横にかわし隙間ができるや縦に突破。そのままゴールにきれいに流し込む。大宮DFの守備にこれといったミスは無い。完全に個人技だけでもぎ取ったゴラッソだ!

 

このワールドクラスの一発で勝敗は決した。後半、マリノスは引いてカウンターを狙うモードでロスタイムに1失点はしたものの首位を走る大宮を相手に完勝してみせた。欲を言えば前半のペースのまま、完膚なきまでに叩きのめして欲しかったところだが欲張り過ぎだろうか。それが出来ていれば、今後大宮が調子を崩しかねないような強さを前半は見せていたと思うのだが。

 

ともかく、素晴らしく嬉しい勝利だった。それは、連勝すれば連敗もするF・マリノスが、アグレッシブな守備というベースに立ち帰りズルズルと連敗しなかったこと。そして、みんなが走って首位チームからもぎ取った勝ち点3であるということだ。

 

この日の大宮はいつもの大宮と違っていたが、実はF・マリノスもいつもと違っていた。正確に言えば日産スタジアムのスタンドなのだが、この日に限っては隅々まで〝立ち見自由席〟といった雰囲気はまるで無く、完全に〝戦うゴール裏〟といった雰囲気。こんな雰囲気の試合年に何回あるだろう? 本当に素晴らしかったよ。


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