横浜F・マリノスVSヴァンフォーレ甲府 [J1リーグ]
楽しい大型連休の初日、ヴァンフォーレ甲府との1戦は何とも後味の悪いものになってしまった。そして、ラストワンプレーで勝ち点3がこぼれ落ちたこの試合でクローズアップされたのは、樋口監督の選手交代だった。
●試合データ
http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-04-27
うーむ、樋口さんの選手交代について、特に〝遅い〟といった部分を考えてみたかったのだが、考えれば考えるほどいろいろ辻褄が合わなくなってくる部分があって、選手交代、特に逃げ切る選手交代は難しい。というわけで,申し訳ないのだが今回はザックリと。
実は今年の樋口監督は選手交代は決して遅く無い。俊輔や学といった本来スタメンである選手がベンチにいた場合は後半頭や後半15分という時間で投入しているし、ここまで12試合のうち後半30分前後までに交代カードを切っていない試合は広島戦の後半48分、今回の甲府戦の後半44分と2試合しかない。一方でここまで結構競った内容が多く、点を取りにいった選手交代が多かったのも事実。1点差をしのぎ切るための交代は、この試合が今シーズン初めてだったと言える。
これをどう見るか? 結論から言うとベンチが少々手薄なのかなぁと。上に書いた通り、樋口監督は計算できる選手がベンチにいる場合は割と交代を躊躇しない。が、この日は齋藤不在で監督の持ち駒が不足気味だった。さらに、逃げ切りを計る場合選手交代でバランスを崩すリスクを嫌がる樋口監督の傾向が、より顕著に現れたのではないかと思う。(が、これだと何故DFラインをいじったかという話になるわけで、僕は最初ファビオをFWに入れてターゲットにするのかと思っていたのだが…)
じゃあどうすれば良いかとなると、手っ取り早いのはベンチを充実させるという実も蓋もない結論になる。例えば積極的に控え選手を起用し、個々の成長によってベンチの充実を計るというやり方も考えられるが、優勝争いと実戦による選手育成を平行してやるのは現実的ではない気がする。さらに言うと、監督は控え起用に決して消極的なわけでもない。去年ならば松本怜やアンドリュー、今年も端戸やファビオを計算できる戦力にしようと少なからずチャンスを与えている。
あとはクラブの懐具合なのだけれど、選手補強だよな。ここ数年、クラブはチームがACL圏内を狙える可能性があっても中断期間の補強には積極的ではなかった。今年もスタートダッシュに成功したことから、中断期間の補強の可能性はほとんど無いと想像出来るのだけれど、それでもACL出場を公約に掲げたならば可能な限りのバックアップを! である。
最後に、あんまりな引き分け劇にアタマに来てしようがなかった僕を「よっしゃ!やってやる」という気にさせてくれたのは、富澤のキレ気味のコメントだった。(もしかしてそんなのじゃないかもしれないけれど、)「最後に入れられただけでしょ」「どこを修正するとか、特にないです」と文言を見た感じは僕以上に納得していない様子。じゃあ、一緒にやるしかないだろ。アタマに来たらやり返せだ!
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