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湘南ベルマーレVS横浜F・マリノス [ヤマザキナビスコカップ]

久しぶりに訪れた平塚競技場は〝Shonan BMWスタジアム平塚〟と、ネーミングライツによって名称が変わり、スタジアムのあちこちにBMWのロゴが。しかし、勝利の凱歌を上げたのは、雨の中大勢が駆けつけた〝日産〟の名を冠するスタジアムを我が家とするサポーターたちだった。

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-04-24

 

リーグ戦初黒星となった新潟戦から3日、再び雨中での戦いとなった湘南戦はヤマザキナビスコ杯予選リーグ突破のために重要であり、また連敗しないという意味でも勝ちが求められる試合だったろう。新潟戦から中村、中澤ら主力を外すなどスタメン5人を入れ替え、マルキーニョスと藤田のツートップという布陣変更で臨んだこの1戦は、カップ戦というリーグ戦とは違ったシチュエーションで、樋口監督の選手起用や狙いがある程度見えた試合だったようにも感じられた。何たって、昨年のナビ杯はチームが勝てずそれどころではなかったからなぁ。

 

前半は、雨と強風でコンディションの悪い中、激しく中盤でボールを奪い合うといった内容。マリノスはやや優勢に試合を運ぶものの、湘南はボールの受け際を狙う守備でポストプレーを許さず迫力あるカウンターで切り返す。なかなか点入る気配のないじれったい展開の中、試合が動いたのは前半44分。サイドでキープした兵藤からドゥトラのセンタリング。フリーのマルキーニョスがヘッドで決める。

 

ドゥトラのセンタリングが上がった先にフリーのマルキが見えた瞬間、「入った!」と確信させる完璧なゴールだった。復帰してからのドゥトラは、なかなかクロスが上がらないという印象があったのだが、このクロスはドンピシャ。素晴らしい!

 

IMGP5467.JPG

そして後半、前半からあまり流れの変わらない中、後半16分に樋口監督が動き、リードした展開で温存するかと思われていた俊輔を投入する。その後湘南にチャンスを作られるも、俊輔投入で安定感を増したマリノスは逃げ切りに成功するのである。スタンドで見ていた感じでは全体を通してそんなにあぶない試合とは感じなかったのだけれど、ダイジェストで見返すと危険なシーンが度々。そう感じさせなかったのは、抜群の安定感を見せた六反のプレーにあることは間違いないだろう。彼は間違いなくこの試合のMOMだった。

 

さて、この試合で興味深かったのはやはり樋口監督の選手起用だ。まず、俊輔の途中投入だが、タイミングも後半16分と計ったような時間だったことから、俊輔本人の希望もあってのプラン通りのものだと思っていた。が、後の報道を見ると勝ちにいっての投入だったようだ。それまで端戸が面白いプレーをしていたことから、彼に変わって俊輔投入というのが僕はかなり不満だったのだが、監督は僕なんかより遥かに本気でカップ戦のタイトルを取る気でいるんだろう。ナビ大宮戦に続く俊輔投入は、少なくとも僕にはそういうメッセージに感じられた。ならば、より本気でカップ戦を後押しするだけだ。

 

でも、端戸のプレーはもっと見たかったよ。サイドで変化を作ってチャンスに結びつけるプレーは、俊輔とはまた違うのだけれど面白かった。もっと中に入ってやってほしいというのもあったが次が楽しみだ。途中交代にめげず頑張ってほしい。

 

一方で、5人のターンオーバーである。「少しケガをしている選手がいましたし、チームとしていくつかトライしたいという狙いがあって先発メンバーを組みました」という樋口監督や、「4-4-2をしっかりやっておきたかった」という俊輔のコメントからも、ツートップの成熟、もしくは藤田をフィットさせ計算できる戦力に組み込むという明確な狙いがあったように思う。それを感じさせるのが天野の起用だ。ナビスコ大宮戦では小林が先発したが、リーグの東京戦、今回と藤田が先発した3試合のうち2試合に天野が先発している。たった3試合だが、藤田と天野の相性といったものがあるのかもしれない。実際東京戦ではこの2人から得点が生まれている。きっと石橋を叩いて渡る樋口監督のことだから、この先ツートップが必要とされている状況を想定してのことだろう。僕はそれがどんなものかわからないが、準備していたツートップが劇的な成功をもたらすなんて展開になったらそれは痛快だ。大宮戦の時は中途半端だと文句も言ったが、もう言わないよ。むしろその日が楽しみだ。

 

樋口監督は選手起用や采配が割と明快でド素人の僕でもその意図が伝わりやすいし、伝わるぶん特に今シーズンはマリノスを見ていて楽しい。そして、かつてはよくわからない采配をする監督たちにイライラさせられたりもしたのだが、きっとそんな監督たちの采配、選手起用にもちゃんと意図があったんだろうなと思うと今更申し訳ない気にもなるのだ。理解しようという気持ちは大切だ。


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