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横浜F・マリノスVS大宮アルディージャ [ヤマザキナビスコカップ]

6戦全勝という開幕ダッシュに成功した3月。月が変わり初めての試合であるヤマザキナビスコカップ・大宮アルディージャ戦で、手堅く慎重な指揮官が珍しくギャンブルに出る。結果は、苦手な相手の堅い守備を攻めあぐねウノゼロの敗戦。今年初の敗戦をどう捕えればいいのだろう。

 

●試合データ

http://pc.f-marinos.com/match/data/2013-04-03

 

勝つために万全の準備をして試合に臨みたいタイプだと思っていた樋口監督が、大胆にチームをいじってきた。前の試合から先発メンバーを5人入れ替え、さらにツートップへと布陣変更。もしかすると、東京戦で天野、佐藤を先発起用したところにその兆しが出ていたのかもしれないが、それでもこれまでの傾向からすればギャンブルと言える采配だ。一方、週末には前年王者の広島戦を控えていたこと、一方で、一部選手のコンディションが万全ではないという報道もあったことから、選手に無理をさせないという意味で石橋を叩いたのかもしれない。だとしたら、実に樋口監督らしいのだが。

 

名称未設定.jpg

がしかし、ギャンブルは裏目に出る。厳しいプレスと速攻に完全に後手に回り、ミスから先制点を献上。端戸などはここまでで一番いい出来に見えたし、選手個々も悪くないように見えたが、いかんせんチームとしての機能せず攻守ともに精彩を欠く。試合前は、マルキと藤田の関係性だけで1点ぐらいなら取れてしまうのではないかとも思っていたのだがそれは甘かった。マルキも久々の試合出場で試合に入れていない印象だ。

 

そしてツートップの布陣のまま、ボランチの位置に中村投入で後半がスタート。僕はココが一番納得いってないのだが、そこは後ほど。

 

中村投入で一転攻勢に転ずるF・マリノス。が、堅い守備を崩せず攻めあぐねる。特に大宮CBは高さも強さもあって、どうしてもそこを越えられない。さらに、残り30分というところで齋藤を投入。その突破力に期待がかかったが、最後までゴールネットを揺らすことはできなかった。

 

スタッズを見ると、シュート数は16:7で倍以上。コーナーキック10、また2度ほどあった直接FKと数字では圧倒しているが、見ていた印象では攻めても攻めても勝てない以前のマリノスといった印象。これまでの、決めるべき所を決めて勝ってきたマリノスとは正反対だ。

 

ここまで、地道に積み重ね勝てるチームを作りつつある樋口監督だが、この試合に関しては欲張り過ぎた感は否めない。もちろん、キャンプの時点からツートップ戦術をチームに組み込むことにこだわっていたことは知っているし、出場機会の少ない選手が経験を積めたという意義はあっただろう。が、それならば、なぜ後半頭から故障を抱えた中村俊輔だったのか? これはやはり結果を求めたのだろう。がそれでも中途半端だ。勝ちにいったのなら、FWの選手と中村を変えて基本形のワントップの方がより明確だったはずだ。どうしてもツートップを成功させたいという思いがあって、結果的に二兎を追うことになったのではないだろうか。きっと監督には、今後のプランがあってこのタイミングで色々試すというギャンブルに打って出たのだと思う。僕としては、それならば、1試合を捨てる覚悟で最後まで若手選手たちに任せてもらいたかったという思いが強い。

 

多分つまらない試合では無かったんだと思う。チャンスも楽しいプレーもたくさんあった。普段見ない選手を使ってほしいというサポの需要にも応えていた。僕もこの光景を見なければ、きっと「それほど悪くなかったじゃん」みたいな感じで飲んで寝ちゃってただろう。が、「下向くな!前向け!」「がんばれ!」という声援にスタンドを見ること無く去っていった7番の後ろ姿を見ちゃうとね。選手たちはプロだから当然結果を出しにいく。特にベテラン勢が休んだ昨日の試合は、俺が中心になってやってやるという気持ちが強かったんだろう。

 

メンバーを落としてのカップ戦だしチームへのダメージはさほど無いだろうが、しかし選手は勝つためにやっている。ならば、監督やサポが勝ちにこだわらなくてどうすんだよと思うのだよ。


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