ファンタジスタ ステラ [マンガ]
一昨日のヨルダン戦を見ていて、ハーフタイムのCMにやたらと出てくる本田△に、ちょっと在りしの前園を思い出してしまったのだが、こちらの場合は故障なので残念だが仕方がない。本番で見たかったなぁという思いとともに『ファンタジスタ ステラ』である。
大人気なのだか初版が少ないのか、その両方なのかはわからないが本屋さん4件回ってやっと発見した第2巻。しかし、8年ぶりとなる『ファンタジスタ』の続編がこんな形のものになるとは予想だにしなかった。まさかの、旧作の主人公・坂本轍平と本田圭佑のダブル主役なんだもの。そして、原案協力に〝本田圭佑〟とあるように、本人への取材はかなりしているようだが、そのせいか? 本田△の俺様っぷりもハンパ無いぞ。
物語は南アW杯の決勝トーナメント・デンマーク戦から始まるのだが、いきなり主人公の轍平とFKの取り合いを演じたかと思えば、愛犬の散歩中にすれ違った巨乳ジョガーを敵チームの女スパイと想定し、取り押さえる脳内シミュレーション。果ては自分をボランチにコンバートしたCSKAの監督に対し、自分の居場所はトップ下であることを分らせるためゴラッソを見せつけビビらせる等々、実にマンガらしい展開なのだが、それを演じているのが本田△という部分にまるで違和感はない。むしろ、この自己主張の強さっていうのが実にアスリートらしくて楽しいのである。例えばマリノスでこういう選手は誰か? っていうと大黒だったし、一見草食系っぽい俊輔も自己主張て意味では負けてない。何というか、人を魅了する俺様感とでも言うのだろうか。一方で、本田△と旧『ファンタジスタ』のキャラたちのからみむことの違和感も懸念されたのだが、実はこちらもあんまり無い。だって、本田△のキャラってやっぱりマンガっぽいんだもの。
さて、2巻に入るとようやく主人公・轍平の話になり『ファンタジスタ』ぽくなってくるのだが、こちらはR・マドリッドに入団したものの、間違えてバルセロナに降り立ち一騒動という爆笑の幕開け。からの、いきなりクラシコなんだが、やっぱり試合の面白さはさすが。もともと、個のスキルであるとか戦術だとかを丁寧にやっていた作品で、そこは変わらずちゃんとサッカーしている。一方、試合の中でキャラを際立たせるケレンも相変わらずで、かなり楽しく読めるんじゃないだろうか。僕は、何故かジョジョみたくなっちゃったC・ロナウドっぽい人が好きです。
僕も、一応Jサポなのでどうしても『ジャイキリ』のような、身近な国内リーグを描いた作品に気持ちが行きがちなんだけど、『ファンタジスタ』らしい欧州への憧れを隠さない作風は懐かしくもあり新鮮でもありでだった。ちょっと欧州サッカーに対して意固地になっているところがあるんだろうな。
ということで、この2週間サボりがちだったので今日はエントリ2つ上げてみました。ではでは。
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