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横浜F・マリノスVSジュビロ磐田 [ヤマザキナビスコカップ]

20年前にJリーグが誕生した記念日となる5月15日。横浜F・マリノスはジュビロ磐田とカップ戦を戦った。グループリーグで首位を走る相手に、ベスト布陣で挑んだマリノスは3-1の快勝。決勝リーグ進出を大きくたぐり寄せるとともに、サポーターが勝利と記念日を祝う素晴らしい夜となった。

 

●試合データ

http://www.f-marinos.com/match/data/2013-05-15

 

この日注目されたのは、やはり前の名古屋戦で退席処分となり、この試合では現場指揮が執れない樋口監督の選手起用だったろう。指揮官は、週末に行われるリーグ戦があっても〝ベストメンバー宣言〟通り、4-2-3-1の布陣で齋藤学をスタメンさせるベストメンバーで試合に臨む。試合後に指揮を代行した小林コーチが語った〝二兎を追う〟発言もそれを象徴していた。そしてF・マリノスは素晴らしい戦いぶりを見せる。

 

前半、マリノスは連戦の影響を感じさせない素晴らしい動きを見せる。特に、4-4-2のサイドハーフからトップ下にポジションを変えた俊輔は攻守に効いている印象。一方の磐田も、苦手の山田やスピードのある山崎がゴールを脅かす。が、1対1で許した2本のシュートは、ともに哲也がナイスセーブ。名古屋戦に続き大きな仕事をする。若いころはどちらかというと反応で勝負していた印象の強かった哲也だが、昨年スタメンに返り咲いてから、特に今年に入ってからのプレーにはベテランらしい落ち着きをも感じさせ頼もしい(去年の鹿島戦みたいな、超アグレッシブに飛び出していくスタイルも嫌いじゃないけどね)。が、スコアは0-0のまま動かずゲームを折り返す。

 

IMGP7447.JPG

そして後半、17分にゲームが動く。学のカットインからヒールで残したところを中町がセンタリング。ファーにいたマルキーニョスが下がりながらの、まるでバスケのフェイドアウェイのような素晴らしいヘディング。F・マリノスが先制する。この1連の流れは美しかった。

 

さらに32分。今度は痛んだマルキに代わり途中交代で入った藤田が、サイドから中にいた学にパス。3人に囲まれていた学だが個人技で圧倒し見事にネットを揺らす。これで磐田の集中力が切れる。直後の33分。藤田が相手CBの伊野波からボールを奪うと、追い越してゆく俊輔にパス。キーパーと1対1となった俊輔が冷静に流し込み勝負あり。ここで勝負は決まってしまった。途中交代ながら2アシストの藤田は大活躍だ。また、これまで先行逃げ切りが得意だったF・マリノスだったが、この試合でも後半きちんと得点して勝ちきれる勝負強さが発揮されたのも大きい。今年のF・マリノスは、むしろ追い込み型だ。

 

そして残り時間は、抵抗力を失った磐田にやりたい放題だ。途中交代で入った端戸のトリッキーなプレーやファビオのドリブル突破にスタンドが沸く。そしてホイッスル。グループリーグ首位をゆく磐田に、得失点差争いでも大きく優位に立つ快勝となった。

 

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週末に難敵・仙台との試合を控えた中でのベスメン起用は、やはり賛否があっただろう。僕の中にも、やや懐疑的な思いはあった。が、結果的にベスメン起用で良かったと思う。苦しんで苦しんでの辛勝ではなく、圧倒しての快勝だ。樋口監督のコメントからも手応えをつかんでいる様子がうかがえるように、同じく選手たちも大きな手応えをつかんで仙台戦に臨めるに違いない。確かに消耗とのトレードオフの部分はあるだろうし、万が一負けた場合は週末の試合に与える影響も少なからずあるだろうというギャンブル的要素もあった。が、F・マリノスは決勝トーナメント進出に大きく前進し、週末の仙台戦へ向け勢いをつけることにも成功したのだ。これは大きな勝利だ!

 

懐かしいチャントに鳴り響くチアホーン。そのころ僕はテレビでマリノスを応援する人だったのだけれど、それでもJ開幕時の興奮を追体験できたような気がして本当に楽しかった。マリノス君、比嘉さんハッピーバースデー! そしてハッピーバースデー! Jリーグ!!


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